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SICF24 EXHIBITION 審査員

 

金澤韻/キュレーター

廣川玉枝/デザイナー

萬代基介/建築家

山城大督/美術家・映像作家

加藤育子/スパイラル キュレーター


 

金澤韻 

キュレーター

 

“クリエイター”を対象としたSICFは、“クリエイション”の考え方が広くて柔軟で、才能を吸い上げる高いポテンシャルのあるアートフェスティバルです。美術や工芸、ファッションやデザインなどにある、昔なじみの評価軸のことはいったん脇において、「私はこれが好き!」という思い全開で作ってほしい。そういう作品が見たいです。いつでも、自分がワクワクする方向で!会場でお会いできるのを楽しみにしています。

 

PROFILE

公立美術館勤務後、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。メディアアート、漫画、地域とアート、障害とアートなど既存の美術の枠を超える領域を扱い、時代・社会と共に変容する人々の認識を捉えようとする企画を国内外で行う。株式会社コダマシーン共同代表。京都芸術大学客員教授。現代美術オンラインイベントJP共同主宰。


 

 

廣川玉枝

デザイナー

 

美しい心や美しいものは、水面に浮かぶ波紋のように、時代を超え人々に響きを与える力があります。芸術とは、様々な可能性を導き、新たな未来を創造する装置です。過ぎ去りし過去は変えられませんが、これから起こる未来は皆さんの手で如何様にも創造することができます。苦難に立たされた時代においても、皆さんの豊かな想像力で生み出された、人の心に一筋の光をもたらすような、心躍る作品に出会える事を楽しみにしています。

 

PROFILE

2006年「SOMA DESIGN」を設立。同時にブランド「SOMARTA」を立ち上げ東京コレクションに参加。第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。単独個展「廣川玉枝展 身体の系譜」の他Canon[NEOREAL]展/TOYOTA [iQ×SOMARTA MICROCOSMOS]展/YAMAHA MOTOR DESIGN [02Gen-Taurs]など企業コラボレーション作品を多数手がける。2017年SOMARTAのシグニチャーアイテム“Skin Series”がMoMAに収蔵され話題を呼ぶ。2018年WIRED Audi INNOVATION AWARDを受賞。2021年大分県別府市で開催される芸術祭「in BEPPU」にアーティストとして招聘され、同年12月「廣川玉枝 in BEPPU」にて市民とともに作り上げる新たな祭を発表。同年、開催された東京オリンピックの表彰台ジャケットをアシックスと共同開発した。

http://www.somarta.jp

 

 


 


Photo : Hisai Kobayashi

 

萬代基介

建築家

 

今回初めての審査員なので、どんな作品に出会うことができるのかとても楽しみにしています。目の前の一人の人間の心を動かすことから、この社会を変えることが始まると信じています。既成の枠にとらわれない自由で心が揺さぶられる作品を期待しています。

 

PROFILE
建築家。東京大学大学院建築学専攻修了。石上純也建築設計事務所勤務後、萬代基介建築設計事務所設立。建築の設計をはじめ、インテリア、展覧会の会場構成、インスタレーション、まちづくり、ランドスケープなどスケールを横断する活動を行なっている。主な作品に「おしか番屋」「石巻の東屋」「椎葉邸」など。DSA空間デザイン大賞、藤井厚二賞、グッドデザイン賞ベスト100受賞など。


 

山城大督

美術家・映像作家

 

SICFは表現の場であり出会いの場です。2019年のSICF20「PLAY」部門で審査員を務め、4年ぶりにSICF「EXHIBITION」部門に関わることになりました。公募展という枠組みだからこそ生まれる独特な興奮と祝祭性がスパイラル全体に満ちたあの時のことをはっきりと思い出します。表現することへの喜びと苦悩と葛藤、そして出会うことへの発展と混沌と希望を全身で感じることができます。SICFで会いましょう。

 

PROFILE
映像の時間概念を空間やプロジェクトへ応用し、その場でしか体験できない《時間》を作品として展開する。2006年よりアーティスト・コレクティヴ「Nadegata Instant Party」を結成し、全国各地で作品を発表。また、山口情報芸術センター [YCAM] にてエデュケーターとして、オリジナルワークショップの開発・実施や、教育普及プログラムを多数プロデュース。京都芸術大学専任講師。第23回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品受賞。


 

 

加藤育子

スパイラル キュレーター

 

SICFは、100組のクリエイターによる発表の場であり、来場者・審査員との出会いの場です。

例年、全ての応募資料に目を通していますが、SICFでのプレゼンテーションまでに作品がぐっと成長する方、会期中のやりとりを通じて気づきを得る方、受賞され、1年後の展示で更に飛躍する方など、それぞれのステップで皆さんの表現が進化していく様子に嬉しい驚きを感じています。

スパイラルにとっても、SICFは新たな道が広がる、はじまりの場。今年もフレッシュな才能に出会えることを楽しみにしています。

 

PROFILE

東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了後、スパイラル/株式会社ワコールアートセンター入社。ギャラリー担当ならびに同チーフ等を経て、現在アート事業課 課長・キュレーター。現代美術を中心とする展覧会の企画制作業務をベースに、スパイラルにおけるアートコンテンツの管理や新規プログラム開発などを担当。担当した主な展覧会に「小金沢健人展『煙のゆくえ』」(2016年)、「Rhizomatiks 10」(2017年)、Ascending Art Annualシリーズ「すがたかたちー『らしさ』とわたしの想像力」(2017年)、「まつり、まつる」(2018年)、「うたう命、うねる心」(2019年)など。