SICF24 MARKET部門 グランプリアーティスト展
ARADOMO「series」
会期:2024年5月2日(木)- 7(火) 11:00-20:00
会場:エントランス(スパイラル1F)
入場無料
昨年5月に開催したアートフェスティバル「SICF24(第24回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」のMARKET部門において出展クリエイター70組の中からグランプリに選ばれたアーティスト、ARADOMOによる個展を開催します。
ARADOMOは、人が残した痕跡や記憶の積み重ねをテーマに、起毛生地や綿を素材に、ぬいぐるみの縫製技術を用いて、立体作品を制作しています。 グランプリ受賞作《bobo》は、飛騨の言葉で「猿の赤ん坊」を意味する郷土人形「さるぼぼ」に着想を得たソフトスカルプチャーの作品です。顔がなく表情のわからない動物がハイハイをしているような姿は、まだ何者でもないまっさらな存在としての赤子を想起させます。そこには、共に暮らすことで、使い手のさまざまな感情に寄り添いながら、家族の一員として成長していってほしいという作家の思いが込められています。 審査では、顔の表情がわからないことが、かえって使い手とのコミュニケーションに余白や多様性をもたらしているというユニークな点が評価され、グランプリ受賞に至りました。
今回は、「series」と題し、受賞作《bobo》を展示するほか、タイトルの通り、ARADOMOの代表的なシリーズ作品の展示販売を行います。あわせて、これまでに制作した約150体の作品を収録した作品集も初お目見えとなります。