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SICF26 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展・受賞者展

SICF26 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展

サワイダイスケ
「BURNING SWEET LIFE
‒ Connection to Hope / 希望への接続 ‒ 」

 

会期:2026年5月9日(土)ー5月24日(日)11:00-19:00 会期中無休
会場:スパイラルガーデン(スパイラル 1F)東京都港区南青山5-6-23

入場無料

 

主催 : 株式会社ワコールアートセンター
企画制作 : スパイラル
グラフィックデザイン : 田部井美奈

 

 

 

サワイダイスケ
SICF26 グランプリアーティスト展 EXHIBITION 部門
《BURNING SWEET LIFE
‒ Connection to Hope / 希望への接続 ‒》2025 出展作品(一部)

 

スパイラルは、昨年5月に開催したアートフェスティバル「SICF26」EXHIBITION 部門において出展者100組の中からグランプリに選ばれたアーティスト、サワイダイスケの個展を開催いたします。

 

サワイダイスケは、スケートボードカルチャーに登場する「火」を使ったグラフィックに影響を受け、人と文明をつなぐ役割を担う「connector」という観点で「火」を捉えなおし、その関係性を思考する作品を発表しています。SICF26の出展作《Landscape of Contemporary Civilization》は、火と共に歩んできた文明とその発展に焦点を 当てるテーマの壮大さと批評性、誰もが親しみやすい表現力が評価され、グランプリを受賞しました。

 

今回は、「BURNING SWEET LIFE ‒ Connection to Hope / 希望への接続 ‒ 」と題し、文明がもたらす恩恵と破綻という両義性の中で生きる私たちの過去と未来を再考する作品を発表します。火の獲得以降、人類は農耕や定住、都市化を通じて発展する一方で、暴力や格差、資源の収奪、環境破壊といった多くの課題も内包してきました。本作では、会場となるスパイラルの吹き抜け空間(アトリウム)に約3m×6mの小屋状のインスタレーションを展開。火の手があがる小屋からは、内外をつなぐ線路が走り、文明と共に拡張した人類の営みや移動を彷彿とさせます。スロ ープの上から眺めるとまるで私たちが生きる現代社会を俯瞰するかのようです。おもちゃのジオラマのような作品は 楽しげでありながら、今まさに地球で広がる戦禍を思わせ、甘美に見える現代文明の危うい状態を浮かび上がらせます。

 

発展を追い続ける人類の在り方を問いかけ、それでもなお抱く未来への希望を見つめ直すサワイダイスケ。
東京初となる大型個展、ぜひご期待ください。
 
 
 

DAISUKE SAWAI《Landscape of Contemporary Civilization》
SICF26 EXHIBITION 部門 グランプリ受賞作品
Photo: TADA(YUKAI)

 

 

SICF26 審査員コメント

 

山田紗子(建築家)
子どものおもちゃに炎という危険かつ原初的モチーフをかぶせて、ユートピアとディストピアが同時に存在 しているような鮮やかな表現が目を引いた。気候変動やエネルギー、生活、産業、都市、汚染。数多くの議論 や関係性を、積み木の抽象性が取捨選択し、組み換え可能なフォーマットで軽やかに表現されている。これはどういうことなのか、とまじまじと見ては思わず議論してしまいたくなるような引力を持っていた。規模の大きな展示において、作者がコネクターと呼んでいる炎の存在が一層深みを持って体験されることを楽しみにしている。

 
 
 

プロフィール

 

 

サワイダイスケ

1983年秋田県生まれ、東京を拠点に活動。2006年駒澤大学法学部政治学科卒業。 人と文明の関係性を制作の中心に据え、人類史における火を「connector」として 再解釈した作品を発表している。 幼少期から蓄積されたスケートボードの身体的経験とその文化が内包する火の象徴 性を起点として、人類が拡張し続ける文明への違和感の中で浮かび上がる人類の在 り方への問いと、希望のかたちを、作品制作を通して探究している。 主な出展歴に、個展「HOME SWEET HOME」(2025/MILLHOUSE PRINT LAB/ 東京)、「DISCOVER」(2024/SPOTMAN/東京)、「KINDLING」(2024/MAT/東京) など。
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【同時開催】SICF26 EXHIBITION部門 受賞者展

 

グランプリアーティスト展と同時開催でSICF26 EXHIBITION 部門の受賞者10名が作品を展示します。

スパイラルが選出する、新たな時代をひらくアーティストの表現にぜひご注目ください。

 

参加アーティスト:山﨑 結以【準グランプリ】、Lily Onga【準グランプリ】、ムレイティ アントニー【金澤韻賞】、杉本 篤【舘鼻則孝賞】、 川畑 那奈【山城大督賞】、近藤 ののか【スパイラル奨励賞】、小沢 和葉【デイリーアート賞】、近藤 唯士【オーディエンス賞 A日程】、SASAMANA【オーディエンス賞 B日程】、後藤 夏希【オーディエンス賞 B日程】

 

会期:2025年5月9日(土) – 24 日(日) 11:00 – 19:00 会期中無休
会場:スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
入場無料

 

 

山﨑 結以 | Yui Yamasaki 【準グランプリ】
神奈川県生まれ。2023年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画修了。 集団の中での振る舞いを関心の起点とし、個と集団の距離感について思考しながら群像 表現に取り組んでいます。集団行動の中で現れるそれぞれの振る舞いの機微を描くことで、価値観の異なる他者とともに生きていくこと、という普遍的なテーマに触れています。
主な受賞歴に、「TOKYO MIDTOWN AWARD 2025」準グランプリ・パートナー賞 (2025)、「Gallery 美の舎 学生選抜展 2021」優秀賞(2021)。
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Lily Onga 【準グランプリ】
1997年タイ、バンコク生まれ。2025年武蔵野美術大学院造形研究科修士課程(基礎 デザインコース)修了。
主な受賞歴に、「ADC 104TH ANNUAL AWARDS (New York Art Director’s Club)」Gold Cube(2025)、「武蔵野美術大学 終了制作」 優秀賞 (2025)、「Bangkok Illustration Fair」Bangkok Art & Culture Center Award 受賞 (2025)、「Degree Show 2019」グランプリ(2025)など。
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ムレイティ アントニー | Anthony Mureithi 【金澤韻賞】
2003年生まれ。サザンユタユニバーシティ在学。日系とアフリカ系のルーツを持つ。 異文化的な背景から生じるズレを起点に、メディウムの境界を横断する実践を行っている。見るという行為を身体的な経験として捉え直し、体を通して像と出会う場を立ち上げることを試みている。
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杉本 篤 |Atsushi Sugimoto 【舘鼻則孝賞】
群馬県出身。13歳でスケートボードを始め、18歳頃よりスケートボードを題材に 映像制作を始める。トリックを記録する形式的な映像は次第に、物事に対する視点や精神性、態度の在り方を問うものへと変化していく。現在は”ただ、そこにある”路上と自身の在り方 を重ねながら、視点の変容やアイデンティティ、社会との関わりを主題に制作を行っている。
主な出展歴に、個展 SHIKABI -灯火-(2023/AA/東京)、企画展 唯今「巡る周辺 (THE MOTIF AS A MOTIVE)」(2026/21世紀美術館/石川)、グループ展 前橋の美術(2024/アーツ前橋/群馬)など。
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川畑 那奈 | Nana Kawabata 【山城大督賞】
2021年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。2024年東京藝術大学大学院 映像研究科アニメーション専攻修了。 トランス・スケールな物語を生み出す装置として、風景アニメーションを制作する。 財)カンセイ・ド・アシヤ文化財団 第二期オフィシャルサポートアーティスト。 主な受賞歴に、ANIMATOU International Animation Film Festival Genève Lab Award(2024)など。
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近藤 ののか | Nonoka Kondo 【スパイラル奨励賞】
1998年埼玉県生まれ。2026年東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。人間が設計した現代風景に潜む「デザインの無意識」に着目し、現代風景を機能と してではなく人間の意図を超えて働くスケールが起こす「現象」として読み替える 視点を提示しようと、詩や絵を組み合わせた作品を制作している。主な出展歴に、「第74回 東京藝術大学 卒業・修了作品展」(2026/東京藝術大学 大学美術館/東京)、「野良展示 1.0」(2025/川端緑道/東京)、個展「命のこと」 (2025/island kitchen LOCKY/宮古島)など。
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小沢 和葉 | Kazuha Ozawa 【デイリーアート賞】
2000年生まれ。2023年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科ガラス専攻卒業。 2025年富山ガラス造形研究所研究科卒業。主な受賞歴に、キラリナアートアワード 佳作(2025)。 主な出展歴に、GEN(2025/東京都美術館/東京)、光のアート展(2025/史跡旧崇広 堂/三重)、流理 (2025/The Art complex Center of Tokyo/東京)など。
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近藤 唯士 | Yuishi Kondo 【オーディエンス賞 A日程】
2000年東京生まれ。2025年東京造形大学映画・映像専攻卒業。映像表現をベースに、特定の場所にある景色や物体を別の場所へ移動・再現させる 「転景(てんけい)」という手法を用いた作品を制作。受賞歴に、東京造形大学卒業制作展 ZOKEI 賞ノミネート(2025)など。主な出展歴に、NEW SCHOOL 成果展「希望の野帖」(2026)、中央線芸術祭 Space Sharing Program (2025)など。
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SASAMANA 【オーディエンス賞 B日程】
1992年東京生まれ。武蔵野武術大学基礎デザイン学科卒業後、アーティスト・デザイナーとして活動。 コロナ禍をきっかけにはじめた朝食習慣をインスタレーションにした「Art on Toast」 など、「日常をみつめる、世界ととけあう、今を生きる」をテーマにアートに取り組んでいる。東京、ロサンゼルス、メルボルンにて展示やアートワークショップを実施。 趣味は海外のローカル市場を巡る「市場巡礼」。
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後藤 夏希 | Natsuki Goto 【オーディエンス賞 B日程】
2000年宮城県生まれ。2023年秋田公立美術大学ものづくりデザイン専攻卒業。 2025年東京藝術大学大学院工芸科修了。「目に見えない自然現象の可視化」をコンセプトに作品を制作。 重力や熱によって繊細に形を変えるガラスを主な素材とし、自然現象そのものを「つくり手」として迎え入れることで、その働きによって生まれるかたちを作品として捉える。素材の物理的変化と人の介在の間に現れる表現を通して、自然の摂理と人間の関わり方を考えている。
主な出展歴に、個展「Shape of 」(2025/アーツセンターあきた/秋田)、個展 「[Fragment: ]」(2025/ARTDYNE/東京)、「3331 ART FAIR 2022」 (2022/3331 arts chiyoda/東京)など。
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