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SICF23

審査員 EXHIBITION

 

荒木夏実/キュレーター・東京藝術大学准教授

大巻伸嗣/美術作家

廣川玉枝/服飾デザイナー

加藤育子/スパイラル キュレーター

*その他の審査員は決定次第随時、SICFウェブでお知らせします。


 

荒木夏実

キュレーター・東京藝術大学准教授

 

あらゆる表現活動は表現者だけで成り立つものではない。見る、聞く、買う、出資する、指導する、批評する、広める…表現を取り巻くあらゆる人々の関心と支えが必要だ。表現者は常に他者に、外界に向かって開かれた存在であってほしい。ジャンルや属性を超えた人々が集まるSICFは表現者と社会とをつなぐユニークな機会となるだろう。新鮮な出会いを期待している。

 

PROFILE

東京藝術大学准教授。キュレーター、美術評論家。慶応義塾大学文学部卒業、英国レスター大学ミュージアム・スタディーズ修了。三鷹市芸術文化振興財団(1994-2002)と森美術館(2003-2018)でのキュレーターを経て2018年より現職。展覧会「彼女たちは歌う」(2020)、「居場所はどこにある?」(2021)を東京芸術大学大学美術館陳列館で開催。大学生を含む若手アーティストの活動に注目しながら現代美術と社会との関係性を探る活動を展開している。


 

photo : paul barbera / where they create

 

大巻伸嗣

美術作家

 

昨年に引き続き、今回2回目の審査をすることになりました。スパイラルのコンペティションは、幅広く自由にプレゼンテーションができ、出品できるコンペだということを感じています。展示空間はかぎられていますが、その空間の中で終わってしまう作品ではなく、そこから次へと展開できるような可能性をもった作品を期待しています。年齢を問わず、表現の自由をより感じさせるような作品に出会えればと思います。みなさんとお話しできる機会を楽しみにしています。

 

PROFILE

1971年岐阜市生まれ。曖昧で捉えどころのない「存在」に迫るための身体的時空間の創出を試み制作活動を展開する。主な作品に、やわらかな布が浮遊することで、物質性の消失と自同律の不合理性を視覚化した作品“Liminal Air space-time”(2011〜)、様々な背景を持つ文様や文字などを構成し、場所の記憶として鮮やかな色彩の空間を作り出す作品“Echoes Infinity”(2002〜)、大量のシャボン玉によって場と記憶の再生を試みる作品”Memorial rebirth”(2008〜)などがある。主な展覧会に、「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」森美術館 (2016)、「Liminal Air Fluctuation – existence」エルメスセーブル店(パリ) (2015)、「Louis Vuitton 2016-17 FW PARIS MEN’S COLLECTION」アンドレシトロエン公園(パリ)、「存在の証明」箱根彫刻の森美術館 (2012)、「アジアパシフィック・トリエンナーレ2009」Queensland Art Gallery(ブリスベン)、「あいちトリエンナーレ2016:虹のキャラヴァンサライ」、「横浜トリエンナーレ2008」、など多数。第8回円空賞(2015), 第27回タカシマヤ美術賞(2016)等を受賞。
http://www.shinjiohmaki.net/

 


 

 

廣川玉枝

服飾デザイナー

 

美しい心や美しいものは、水面に浮かぶ波紋のように、時代を超え人々に響きを与える力があります。芸術とは、様々な可能性を導き、新たな未来を創造する装置です。過ぎ去りし過去は変えられませんが、これから起こる未来は皆さんの手で如何様にも創造することができます。苦難に立たされた時代においても、皆さんの豊かな想像力で生み出された、人の心に一筋の光をもたらすような、心躍る作品に出会える事を楽しみにしています。

 

PROFILE

2006年「SOMA DESIGN」を設立。同時にブランド「SOMARTA」を立ち上げ東京コレクションに参加。第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。単独個展「廣川玉枝展 身体の系譜」の他Canon[NEOREAL]展/ TOYOTA [iQ×SOMARTA MICROCOSMOS]展/ YAMAHA MOTOR DESIGN [02Gen-Taurs]など企業コラボレーション作品を多数手がける。2017年SOMARTAのシグニチャーアイテム”Skin Series”がMoMAに収蔵され話題を呼ぶ。2018年WIRED Audi INNOVATION AWARDを受賞。

http://www.somarta.jp

 

 


 

 

加藤育子

スパイラル キュレーター
今年度から、EXHIBITION部門グランプリの顕彰は、スパイラルを象徴する空間「アトリウム」での個展開催となりました。SICF23はブースごとの展示ですが、よりいっそう「今、ここで、この作品」を発表する必然性が求められることになります。
一方で、SICFはコンペとしてだけでなく、多くのお客様との出会いの場、という側面も持ち合わせています。SICFをきっかけとして、作品が社会へと開かれ、絶えず進化することで、既存の表現方法やジャンルにとらわれない豊かな活動が生まれることを期待しています。

 

PROFILE

東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了後、スパイラル/株式会社ワコールアートセンター入社。ギャラリー担当ならびに同チーフ、マネージャー等を経て、現職。現代美術を中心とする展覧会の企画制作業務をベースに、館内の新規プログラム開発なども担当。担当した主な展覧会に「小金沢健人展『煙のゆくえ』」(2016年)、「Rhizomatiks 10」(2017年)、Ascending Art Annualシリーズ「すがたかたちー『らしさ』とわたしの想像力」(2017年)、「まつり、まつる」(2018年)、「うたう命、うねる心」(2019年)など。